2020/11/21
今日は悪い歯並びの中でも、噛み合わせが深い過蓋咬合(かがいこうごう)についてお話ししましょう。正しい噛み合わせの深さとは、上の歯が下の歯を横から見ても前から見ても2~3mm覆っている状態を指します。つまり、正面から歯を見たときに上の歯が下の歯を1/4ほど隠し、横から見たときに上の歯が下の歯よりも少し前方に位置しているのが正しい位置です。
噛み合わせが深いと、上の前歯と下の前歯は咬み合いません。重度の場合は下の歯が上顎の歯茎にささってしまいます。そうすると歯茎がはれたり、痛みが出たりします。
見た目にも問題があり、過蓋咬合の中には笑った時や口を開けたときに上の歯茎が目立つ“ガミースマイル”という状態になることもあります。笑った時に上の前歯がキレイに見えるのは印象が良くて素敵ですが、歯茎が見えすぎるのはちょっと気になりますよね。
治療方法はワイヤーをつけての矯正治療がメインとなります。ただし、噛み合わせが深すぎることで下の歯に装置をなかなか付けられないことがあるため、治療は難しいです。顎の成長が原因で起こる場合もあるため、学校検診で指摘された場合は早めに専門家に診てもらうようにしてください。