睡眠不足がもたらすもの

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 毎月、地元の先生たちとの勉強会に参加しているのですが、そこでお聞きしたお話が大変興味深かったのでブログに書こうと思います。

 皆さんは子供の頃、何時間くらい眠っていましたか?2021年に行われた研究調査では、世界各国と比べて日本人の睡眠時間が大変短いそうです。その平均睡眠時間は6時間44分でワースト2位。他の国では平均7時間以上の睡眠時間が確保されています。

 年々短くなる睡眠時間ですが、子供においてはその発育を邪魔してしまいます。睡眠不足の原因の一つが、コロナ禍による外での運動量の減少に対して増えた家の中でのスマホやゲーム時間です。脳に刺激を与え続けるため、脳が興奮して穏やかな睡眠が得られにくいのです。すると入眠が遅くなり、その結果朝の目覚めが遅くなる。早寝早起きが出来なくなってしまいます。それが続くと心臓や血管を調整する自律神経機能がおかしくなってしまうそうです。また、イライラしたり落ち着きがなくなりADHDとよく似た状態になるケースもあるそうです。

 心臓や血管を調整する自律神経機能が狂うと、脳や他の臓器に十分な量の血液がいきわたらず、「起き上がれない」「めまい」「立ち眩み」「動悸」「頭痛」「腹痛」などの症状が出てきます。起立性調節障害(OD:Orthostatc Dysregulation)という名前がついています。このODは、午後あたりから元気になるために甘えやサボりと思われやすいそうです。

 子供の成長発育だけでなく、人類の健康に欠かせない睡眠。質の良い眠りのために、今夜は早めにスマホやPC、テレビ画面を消して、ゆっくり眠りの準備をしてはどうでしょうか。部屋の明かりを間接照明にすることも効果的ですよ!