2022/08/30
先天性の疾患で、胎児の発育時期に何らかの理由により上口唇または口蓋部分がうまくくっつかなかった口唇口蓋裂。
今回は、その治療についてお話しします。
口蓋裂・口唇裂は、出産直後から成人するまでの長期間にわたる治療が必要となります。
携わるのは口腔外科、矯正歯科、小児歯科、形成外科、耳鼻咽喉科、小児科、言語治療科、一般歯科です。
【治療・手術】
出生後 → ホッツ床と呼ばれる哺乳の補助の装置を作成・装着
生後3~6か月 → 口唇裂形成手術(口唇の切れ目を閉じる手術)
1歳半~2歳頃 → 口蓋裂形成手術(口蓋の割れ目を塞ぐ手術)
8歳~10歳頃 → 顎裂骨移植術(顎の骨が足りない部分に骨を移植する手術)
上記の他に、矯正治療で顎を拡大したり、骨を移植する前後で歯並びを整えたりします。
また、口蓋を形成してからは言語聴覚士と発音練習をします。
口唇裂の治療の時に鼻の形を整えたり、成長してから鼻の形を整えたりするため、形成外科での治療もあります。
唇顎口蓋裂は、哺乳障害があるために母乳やミルクを上手く飲めず、成長発育に影響を及ぼします。
また、母乳やミルクが鼻の方へ入ることで炎症を起こしてしまうため中耳炎になることがあります。
たくさんの診療科が協力し合い治療にあたることになるので、一般の歯科医院では対応ができません。
大学病院を受診されてください。