お薬と歯科治療②

 

 皆さんは、お薬が歯の治療に影響を与えることをご存知ですか?世の中には様々なお薬がありますが、その中には歯の治療を受ける際に重大な影響をもたらすものも含まれています。前回の続きを書いていきます。

 

④血圧が下がる

 精神薬のうち、歯科の麻酔薬(アドレナリン)との相互作用によって血圧が大きく下がるものがあります。すると、急な血圧の下降により具合が悪くなったり、場合によっては意識消失を起こすこともあります。

⑤咬み合わせが悪くなる

 精神薬のうち、錐体外路症状を起こすものにより、開咬を引き起こすことがあります。開咬とは、歯を咬み合わせていても上下の歯に隙間ができて、ものが上手く咬み切れない状態を指します。服用を中止すると咬み合わせが治ることがありますが、長期にわたり投与されていた場合は回復が難しいこともあります。

⑥唾液が少なくなる

 様々な薬の副作用にあるのが唾液の減少です。唾液が減ると喋りにくくなったり、ものが飲み込みにくくなったり、虫歯や歯周病にかかりやすくなったりと様々な影響があります。

⑦歯痛、咬合の違和感、顎関節痛など

抗精神病薬の副作用では、歯痛・咬み合わせの違和感・顎の痛みなどが起こることがあります。副作用によるものですが、対処が難しい場合は担当のお医者さんと相談してお薬を減らす必要があります。

 

いかがでしたか?これらの他にも、歯科治療に影響のあるお薬が存在します。

歯科医院へ行った際には、今服用しているお薬や、現在かかっている病気、過去にかかった病気などについて

問診票に記入するようにしましょう。