歯科と金属アレルギー

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 歯科治療において、銀歯はいまだにメジャーだと思うのですが、金属アレルギーがある方は注意が必要です。

 

金属アレルギーは、Ⅳ型アレルギー(細胞性免疫反応、遅延型アレルギー、細胞免疫型アレルギー)に分類されます。

特徴としては、反応が出現するまでの時間が長く、T細胞、マクロファージなどの細胞が関与します。

通常、抗原に感作されたT細胞の産生するサイトカイン(リンホカイン)によって引き起こされる一連の反応です。

〔代表例:ツベルクリン反応・接触性皮膚炎・金属アレルギー〕

 

 このアレルギーは、金属と接触しているところの粘膜が荒れたり、その他の皮膚に湿疹が生じたりします。

金属アレルギーと言っても、金属の何に反応しているかによって歯科治療の保険適応の金属が使えるか否かが

変わってくるので、可能であればアレルギーの検査をすると良いでしょう。

また、金属の代わりに樹脂で治療することも可能ですが、保険で診療を受けたい場合に、

治療部位によっては診断書が必要になります(*自費診療では特に必要ありません)。

 

 矯正治療でも、ワイヤーやブラケットに金属が使われているため、

ニッケルアレルギーがある方は最初にお伝えください。

当院ではニッケルが含まれていない矯正装置も用意しております。