2023/11/08
11月1日~3日まで、新潟市万代島の朱鷺メッセにて、第82回日本矯正歯科学会が開催されました。今回の内容で特に興味をひかれたのは「小児の呼吸と不正咬合について」と、「歯肉退縮と矯正治療について」です。
最近、お口を閉じられないお子さんが増えたように思います。おくちポカンと言われたりしますが、口腔周囲筋の機能低下がもたらす状態で、唇を閉じられないことが口呼吸につながり、結果として悪い歯並び(不正咬合)を引き起こしてしまいます。今回の学会ではそのことについての大規模調査を行ったことが発表されました。まだ第一報ではありますが、時代の移り変わりとともに不正咬合の傾向も移り変わるように感じました。
矯正治療に伴う歯茎の下がり(歯肉退縮)については、そのリスクが高い方の見分け方や、矯正治療終了後の歯周治療による対処の仕方などを学びました。矯正分野のみではなく、幅広い知識を得ることが重要だと思わされる発表でした。
3日間を通して学んだことを臨床に生かすべく、今後も精進したいと思います。