2023/11/23
歯医者さんに行ったら、乳歯を抜くだけなのにレントゲンを撮られた・・・噛むと痛いと言ったらレントゲンを撮られた・・・銀歯が取れただけなのにレントゲンを撮られた・・・。こんな声を聞いたことがあります。
今日は、何故レントゲンを撮影するのかについてです。
【レントゲン撮影とは】
エックス線を利用して硬い組織(歯や骨)に異常がないか確認するための撮影です。エックス線は空気や脂肪を透過するために画像が黒くなります。透過度が低い歯や骨は白く映りますが、歯に虫歯があると白い部分に灰色や黒が混じって見えます。
【レントゲンから分かるもの】
・虫歯の深さ
・歯の根っこの先端にある病巣
・歯のヒビ
・歯根の割れ
・詰め物が外れているかどうか
・埋伏歯
・顎の骨にある病巣
・顎関節の位置
・乳歯の根の長さ
・永久歯の存在の有無
・歯根膜の炎症
・親知らずの有無
・親知らずと神経の距離
レントゲンから読み取れることはたくさんありますが、歯が痛いときや違和感があるときなど、原因の歯を特定するのに役立ちます。
また、痛みが虫歯によるものなのか、咬み合わせによるものなのか、はたまた割れているからなのかなど、痛みの原因を知るためにも必要です。
もしもレントゲンを撮らずに、当てずっぽうで他の歯を削られたら困りますよね。歯科用レントゲンの被ばく量は大変少なく、健康に影響を及ぼすほどの量はありません。
適切な診断・治療のためにもご協力ください。