悪い歯並びについて⑤(上下の歯が出ている、上下顎前突)

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悪い歯並びの種類について、今日は上下の歯が出ている症例についてお話しします。

上下の歯が出ている歯並びのことを上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)と呼びます。「くちゴボ」と呼んでいる人もいるようですね。

特徴として、

  1. 横顔を見た時に口元が突出して見える
  2. 唇が閉じづらい
  3. 唇を閉じた時にオトガイに緊張が出る
  4. 口呼吸の割合が多い

などが挙げられます。主に顎の骨に対して歯が大きかったり、顎が小さかったりするものの歯並びがデコボコにはならずに前方に傾斜してしまったものなどがあります。また、歯並びだけではなく顎の骨がどちらも過成長しているケースもあります。

簡単な判別法は、E-lineといって、鼻の先端と顎先に定規のようなまっすぐなものを当てて上下の唇が大きく飛び出ているかどうかを確認すれば分かります。

治療法は、前方に傾いている上下の前歯を引っ込める必要があるため、抜歯することが多いです。奥歯をさらに後ろに移動させることで前歯を下げるスペースを確保することもありますが、親知らずが無いケースや、顎の骨の後ろに余裕があるケースでないと難しいことからすべての症例に対応できる方法ではありません。詳しくは、矯正専門の先生に聞いてみましょう。