悪い歯並びについて⑦(咬み合わせても歯が開く、開咬)

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悪い歯並びの種類について、今日は奥歯を咬んでも噛み合わない症例についてお話しします。

上のイラストを見て、どこに問題があるか分かりますか?そう、奥歯は触っているのに前歯が開いていますね。正常とされる咬み合わせの深さは、上の前歯が下の前歯を2~3mm覆い隠していることとされています。上のイラストでは上の歯が下の歯に被さっておらず、前歯が開いて空間があることが分かります。

このタイプは、口を閉じているとあまり分からないのですが、食事の時に物を咬み切れなかったり、発音の際に空気が抜けて喋りづらかったりします。また、奥歯しか噛んでいないために前咬合力(咬む力)が奥歯に集中してしまうため、年齢を重ねていったときに奥歯が割れたり折れたりするリスクが高くなります。顎関節症のリスクも上がりますし、早めに治療した方が良いでしょう。

開咬になるにはいくつか原因があり、骨格的な問題の場合もありますが、舌の癖により悪化することが多いです。舌で歯を押すような癖がある方は要注意です。治療後も舌の癖が治らない場合に再発する可能性が高いので、矯正治療とともに舌のトレーニングが必要になります。