入れ歯のこと②

前回、入れ歯の役割について少しふれました。今日はそれぞれをもう少し詳しく見ていきましょう。

【入れ歯の役割】

①食べる

 食べ物を噛んで細かくし、飲み込みやすい形状にします。歯が少なかったり、噛み合う場所がないと食べ物を上手く砕いたり割いたりできません。また、丸めて食塊を形成するのにも歯がないとほっぺた側へ食べ物が逃げ出したりします。

②話す

 発音には舌と歯茎だけではなく、歯も使って出す音があります。特に、「サ行」は歯と歯を合わせてそこから空気を出すことで発音しています。

 歯が抜けている個所からは空気も抜けてしまいます。そうすると、会話の際に上手く喋れずに空気が抜けて発音が不明瞭になることも考えられます。

③ほかの歯や歯茎を守る

 歯が無くなると、そのスペースに向かって両隣の歯が傾いてきたり、噛み合っていた歯が伸びてきたりします。その結果、咬み合わせが狂ってしまい、残っている歯にダメージが行くこともありますし、伸びた歯が歯茎を傷つけることもあります。