痛くない虫歯、放っておいたらどうなる?②

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前回、虫歯の重症度合いについての説明をしました。今回はそれぞれ放っておくとどうなるのかを説明します。

【虫歯の重症度合いと放置後予測される事態】

軽度

・歯の表面が擦りガラス状に白い

・奥歯の咬み合わせ面に少し色がついている

⇒ 何も対策を取らなければ歯の表面が溶けていくため、歯に穴が開いたり

  甘いものや冷たいものがしみるようになる。

中等度

・歯の表面がザラザラしたり、一部欠けている

・歯を見た時に中が少し色づいているのが透けて見える

・穴が開いているが硬い

⇒ この段階は虫歯になった部分を取り除き、補修する必要がある。放置すると

  いずれ神経に到達するような大きな虫歯になり、激痛が走ることも。

重度

・歯の一部または大部分が欠けている

・歯を見た時に中が黒いのが透けて見える

・穴が開いている部分がグズグズしている、柔らかい

・歯の上部が無くなり根っこだけになっている

⇒ この段階では既に神経に到達してしまっている虫歯もある。

  歯の保存が難しくなったり、補修するにしても被せ物が必要になる。

神経が死んでいる為に痛みを感じないだけで、何かのきっかけで炎症が起きると

夜も眠れないほどの痛みが生まれたり、歯茎や頬が腫れたり、また場合によって

炎症が全身へ波及して死んでしまうこともある。

いかがでしたか?痛くないからと放置してしまうと、さらに悪化して歯を残すことさえ難しくなります。痛みが強い場合には痛み止めが効きにくくなりますし、早めの受診をお勧めします。


佐野歯科・矯正歯科医院副院長 関川 奈都貴

~プロフィール~

  • 2005年 日本歯科大学 新潟歯学部卒業
  • 2005年4月~2015年3月 日本歯科大学新潟生命歯学部歯科矯正学講座 勤務
  • 2015年4月 佐野歯科医院 勤務