学校歯科検診について①

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薫風かおる5月、そろそろ学校歯科健診の季節ですね!今日は、学校検診についてお話ししましょう。

【学校歯科健診の歴史】

 なんと、学校歯科健診の歴史は大正時代にさかのぼります。地元の歯科医師と連携して学校で検診や治療をおこなうところが出てきました。昭和になるとこの活動が活発になり、戦後はさらに広がっていくことになりました。昔は歯科医師と看護師が日本中の小学校を巡回して、全児童の歯科健診をおこなったそうです。この頃にはGHQによって歯の大切さが知らされていたのでしょう。

【学校歯科健診でチェックする項目】

  • 保健調査票で本人の状態や問題点を確認する。
  • 口を閉じて姿勢を正して座らせ、姿勢・顔面・口の状態を外部から診査。
  • 顎関節部に指をあて、口を開閉させて顎関節と歯列・咬合の状態をそれぞれ見る。

顎関節:異常なし、要観察、要精密検査の3段階

歯列・咬合:異常なし、要観察、要精密検査の3段階

  • 前歯部の歯垢の付着状態を診査する。

ほとんどなし、1/3以下、1/3以上の3段階

  • 前歯部の歯肉の状態を診査する。
  • 口を開けて歯の状態を診査する。
  • 児童生徒が抱えている問題や相談があればそれに応じる

 学校検診では、生徒さん一人一人にかける時間はかなり短いです。しかし、その短い時間の中でもこれだけのことをチェックしています!

 次回は学校検診のなかで一番気になると思われる、虫歯についてです。


佐野歯科・矯正歯科医院
副院長 関川 奈都貴

~プロフィール~

2005年 日本歯科大学 新潟歯学部卒業

2005年4月~2015年3月 日本歯科大学新潟生命歯学部歯科矯正学講座 勤務

2015年4月 佐野歯科医院 勤務