こどもの歯並びが隙間なくキレイ!でも実はそれ、悪いことなんです。

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前回は、乳歯の本数と位置についてお話ししました。今日は乳歯の歯並びについてです。

お子さんのお口の中を覗いてみて、隙間なくキレイに歯が並んでいたらきっと多くのお母さんお父さんは喜ぶと思います。

でも実はそれ、悪いことなんです!

我々歯科医師や歯科衛生士は学生の頃に習うのですが、正常な乳歯列にはすきまが開いています(専門用語で「リーウェイスペース」といいます)。これは後から生えてくる大人の歯が、今ある子供の歯よりも大きいからこそ必要なスペースになります。隙間が大きすぎるのも困りますが、まったくないのは将来歯並びがデコボコになってしまいます。では、子供の歯並びを育てるときに、何に気をつけたら良いのでしょう?

乳歯のころに気を付けることは、何よりもまず虫歯にしないことです。好発部位に関しては次回お話ししますが、乳歯が虫歯になって歯の大きさが変わってしまうと、後で交換する永久歯が生えてくるスペースが減ってしまいます。また、虫歯が進みすぎて歯を抜かなければいかなくなると、抜いた場所に隣の乳歯が動いてきてしまうことで永久歯の生えるスペースがなくなってしまいます。また、乳歯のころに虫歯になると、後から生えてくる永久歯が虫歯になるリスクが高くなります。さらに、乳歯の虫歯のせいで神経が死んでしまうと、その乳歯の場所に生えてくる永久歯が変色したり、脆い状態で生えてきたりします。

綺麗な歯や歯並びを獲得するには、小さな頃からのお手入れが大切なんですね。

次に気をつける事は、舌の癖や唇の癖です。常日頃、どこに舌を置いているかで大人の歯並びの良し悪し(子供の歯並びの良し悪しも)が決まります。唇をちゃんと閉じていられるか、変に力が入っていないかなども重要なポイントです。


佐野歯科・矯正歯科医院
副院長 関川 奈都貴

~プロフィール~

2005年 日本歯科大学 新潟歯学部卒業

2005年4月~2015年3月 日本歯科大学新潟生命歯学部歯科矯正学講座 勤務

2015年4月 佐野歯科医院 勤務

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