2020/12/13
前に、歯並びが悪くなる原因について書きましたね。今回は、以前の記事と少し重複しますが、どうしたら歯並びが悪くならないかを書こうと思います。歯並びが悪くなるには、その人の遺伝子のほかに、姿勢などの態癖(たいへき)、舌の動きや唾を飲み込むときの口の周りの筋肉が関わってくる舌癖(ぜつへき)が関与してきます。つまり、それらを意識すれば、今以上には悪くなるための原因のいくつかを除去できるというわけです。場合によっては原因を除いたおかげで、自然と歯並びが良くなることもあります。
【姿勢(体癖)】
姿勢は何においても大切です。姿勢とは体勢と同義語ですが、体の歪みは色々な部分に悪影響を与えますが、歯並びにも悪影響を与えてしまうのです。いつも正しい姿勢でいるということは難しいかもしれません。特に、外で遊ぶことが少なくなった現代の子供は筋力が低下しているため、背筋を伸ばしたままでいることがつらいと思います。大人も、パソコンやスマホを扱うことで猫背になりやすくなっています。
猫背とは、背中が丸まって頭が前に出てしまっている状態です。猫背になると両肩が内側に入り込み、胸を拡げることができなくなることで呼吸がしづらくなります。すると呼吸のしづらさを何とかしようとして呼吸をしようとするので口呼吸になります。口呼吸では、口を開けたままなので口の周りの筋肉は緩んだままで前歯を押さえることが出来ず、呼吸を楽にするため舌も下がってしまうので、歯並びが悪くなる原因になってしまうのです。
また、睡眠態癖と呼ばれるものもあります。うつぶせ寝や横向き寝のことですが、頭自体の重さが歯列にかかり、狭くて細長い歯並びになります。悪い姿勢が悪い呼吸、悪い歯並びを引き寄せるということですね。
姿勢は気づいた時からすぐ直そうと対処できるものです。一度、自分の姿勢を鏡や写真で確認してみるのもいいかもしれません。