2024/12/22
前回は、子供のお口の機能発達不全についてお話ししましたが、今日は大人のお口の機能低下についてみていきたいと思います。
口腔機能低下症とは、年齢を重ねることだけでなく疾患や障害など様々な要因によって,お口の機能が複合的に低下している状態を指します。放置しておくと噛めない、飲み込めないなど機能障害を引き起こし,低栄養や全身の機能低下を進行させるなどして全身の健康を損なう恐れがあります。
たとえば、次の項目をチェックしてみましょう。
①以前に比べてむせやすくなった
②硬いものが食べにくくなった
③口の渇きが気になる
④しゃべりにくくなった
いかがですか?これらに該当する場合、おくちの機能が低下している可能性があります。
口腔機能低下症の検査・診断
↓
管理計画の立案
↓
管理計画の患者等への説明・同意
↓
口腔機能低下症の管理
(患者への動機づけ,機能訓練の指導,
生活指導,栄養指導など)
↓
再評価
↓↑
継続管理
上の記録用紙は、口腔機能精密検査のもので、これをもとに評価します。そして機能低下がみられる項目を回復させるため、管理計画を立案し、機能訓練や栄養指導をおこなっていきます。3~6か月ほどで再評価し、改善をはかっていきます。詳しい内容に関しては、日本老年歯科医学会がパワーポイントで見やすい資料を作ってくれています。
このブログでも、今年の春ごろにオーラルフレイルについて触れています。良ければご覧ください。