2025/01/12
歯並びが悪いことを気にされている方は多くいらっしゃいますが、歯並びを整える方法にもいくつか種類があります。今日は、皆さんがよく聞いたことがあると思われる矯正治療についてお話しします。
【歯科矯正治療とは】
・装置を用いて歯並びや噛み合わせを改善する歯科治療
・効果として、虫歯や歯周病の予防、咀嚼機能の向上、審美的な改善等が期待できる
・基本的に保険適用外であるが、国の定めた疾病に起因する場合は保険適用である
矯正治療には、部分矯正と全顎矯正とがあります。読んだ通りなのですが、部分矯正は歯並びの一部を矯正する方法で、全顎矯正は上下の歯列すべてを治療対象とします。装置の装着される部位が少ない部分矯正は、全顎矯正に比べて安価となります。
【矯正の費用について】
・自由診療なので、歯科医院ごとで費用が異なる
・相場は地域差がある ⇒矯正治療の相場(矯正歯科DOC:外部サイト)
・装置は種類、メーカーにより価格が異なる
【おおまかな流れ】
・初診相談
・資料採得
・分析診断、結果報告
・患者による同意(もしくは保護者による同意)を経て治療開始
・月に一度の調整(ケースによってはもう少し来院間隔をあける)
・歯を動かす治療が終わり、保定へ(後戻り防止装置へ)
・3~6か月毎の調整・経過観察
・治療終了
全顎の矯正治療であれば、平均して2年くらいの動的治療期間(歯を動かす治療)となりますし、その後の保定期間も同等必要です。子供の矯正治療はまた異なり、生え変わりの期間などもあるために長期化します。子供の矯正治療については過去のブログで触れていますので、良ければご一読ください。
矯正治療のメリットとしては、ご自身の歯を使って歯並びと噛み合わせを作ることが挙げられます。デメリットとしては時間と費用がかかること、もともとの歯の形がアンバランスだった場合に修正が必要なこと、症例によっては抜歯が必要であること、治療中に不快感を感じたり歯根吸収や歯肉退縮が起こる可能性があることが挙げられます。