奥歯を抜いたらしびれが出た!

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 タイトルを見て驚く方もいらっしゃるかと思いますが、今日は抜歯と神経障害についてお話ししたいと思います。まずは簡単な説明になりますが、抜歯後に神経障害が起こる可能性は誰にでもあります。

神経障害とは麻痺、しびれ、味覚障害などの症状を指します。これは、抜歯の際に神経を傷つけてしまうことが原因です。

【神経を傷つけてしまう要因】

 ・下顎の親知らずの近くに下顎神経の一部(下歯槽神経や舌神経、オトガイ神経)が通っているため

 ・親知らずの根が神経に触れている場合、抜歯時に影響が出るため

【症状】

 ・下唇や顎の感覚が鈍くなる

 ・しびれが持続する

 ・歯肉や舌、頬などに長期にわたり痛みが続く

 ・通常では痛みと感じない刺激も強い痛みとして感じることがある

 神経障害の症状が長期間残る可能性は低いですが、神経に近い親知らずの場合はそのリスクが高まります。また、ごく稀に半永久的な軽度なしびれが残ることもあります。当院ではそのようなリスクの高い方の抜歯を口腔外科専門医がおこなうか、大学病院へのご紹介とさせていただいております。もしも抜歯に関して不安がおありでしたらご相談ください。また、臨床研究により、神経障害を回避するための2回法という手技の報告がありますので興味がおありの方はリンク先からお読みください。

 ⇒顎神経知覚異常を回避するための二段階下顎智歯抜歯法の臨床評価

 歯を抜いた後、特に神経障害とは関係ないのですが、注意事項がありますのでご参考までに。

 ⇒歯を抜いた患者さんへ