虫歯と民間療法について

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 どうも歯が痛いけれど、歯医者に行くのが面倒(もしくは怖い)。そんな人の中には民間療法を試す方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 結論から言えば、痛みが出ているような虫歯は治癒しません。治ったように思えても、あなたの歯に穴が開いたところは塞がっていないでしょう?

 歯は、骨と違ってヒビがくっついたり太くなったりしません。それはひとえに歯ができる仕組みが骨と違うからなのですが、それが分からないと虫歯は治ると勘違いしてしまいます。世の中にあふれている民間療法ですが、痛みに対するものや歯茎の腫れに対するものはすべて対症療法で、原因から治すものではないために再発を繰り返します。

【民間療法とその実態】

重曹でうがい⇒研磨作用が強い。しかしエナメル質に細かい傷がつき着色しやすくなる。

・痛い歯に梅干しを貼る⇒殺菌作用を期待か。酸に長く晒されることでエナメル質が溶ける。

・痛い歯と頬の間に大根おろしを貼る⇒冷やす効果がある。

・痛い歯でネギやヨモギを噛む⇒殺菌効果を期待。しかし痛さの種類によっては悪化する。

正露丸を穴に詰める⇒成分が殺菌効果を持つが、詰めることにより痛みが激しくなるケースも。

・蜂蜜を塗る⇒マヌカハニーなどの殺菌効果を期待していると思われるが進行した虫歯には効かない。

 簡単に言ってしまえば、虫歯は治るものではありません。歯科医師が補修しているのであって、元通りにはならないものなのです。歯周病は腫れがおさまったと思っても、原因であるお口の中の汚れや歯石、噛み合わせなどの様々な要因が取り除かれない限り進行します。歯磨き粉の中には腫れを治すと謳っている商品がありますが、根本的な解決策ではないので一時しのぎの後は必ず歯科医院へ行きましょう。あなたの歯を守れるのはあなただけですよ。