2025/03/02


3月、お仕事の都合や進学で引っ越しされる方も多いと思います。新しい地へ発つことへの不安と期待があるのではないでしょうか。
しかし引っ越しは環境の変化を伴うもの。何より、治療途中の歯はその後どうしますか?保険診療ではそこまで大きな問題になりませんが、自費診療ではケースにより大変なこともあります。
【インプラントの場合】
・メーカーにより修理できる場合とできない場合がある
・急なトラブルに対応してくれる歯科医院があるとは限らない
・トラブルの対処も自費診療となる
【矯正の場合】
・使用している装置を引っ越し先の先生が使っていない場合、対応できないことがある
・転医のため診断から費用が掛かる
・どこまで治療が進んでいるかにより、費用が大きくなるケースもある
・治療方針が変わる可能性がある
上記の内容に付け加えて、自費診療は各医院で値段設定がされているため、前の医院では高くなかった受診料が次の医院では倍くらいになることも考えられます。また、治療が途切れているために今まで何をしてきたのか分からず、やり直しとなる可能性もあります。
そんな心配を減らすためには、引っ越す可能性があることをまず最初に主治医に伝えましょう。急に決まった場合も、なるべく早く伝えることで転医のための資料を用意してもらえたり(有料のところが多いです)、知り合いの歯科医院を紹介してもらえたりと、引っ越し後の不安が減らせます。
当院では、矯正治療を始める時期が高校生であった場合、進学先が県外か県内かで治療の開始をお勧めしない場合もあります。新潟県内にいるうちに治療が終わる場合はいいのですが、例えば高校2年生くらいで治療期間が2年ほどかかりそうなケースでは県外に進学すると治療が終わらない可能性が大変高いからです。知り合いの先生にご紹介できればまだ患者さんの負担は少ないですが、知り合いのいない地域へのお引っ越しの場合はどなたへもご紹介できず、ご自身で歯科医院を探すところから始まります。治療費も行った先でどのくらい必要か分かりませんし、負担が多くなるために治療を開始しないことも少なくありません。
以上のことから引っ越しのご予定がある方は、早めにお伝えください。また、すでに移動を終えられた方は、引っ越し先でも充実した毎日を過ごされるよう願っております(^-^)