2025/04/22

歯科治療において、保険診療と自費診療とがあります。どのような違いがあるのかご存じですか?
以前テレビで男性が話していたのですが、前歯を失った時に歯科医院へ行くと「前歯に白いものを入れるには自費診療になります」と言われたとのことです。この歯科医院がどういう条件でお話ししたのかは定かではありませんが、失った前歯に白い補綴物(被せ物や差し歯、ブリッジなど)を入れることは保険診療で可能です。ただし!材料や色合いに違いが出てきます。
【保険診療で入る白い歯】
・日本人の平均的な歯の色で作るが、歯の色味は限定される
・自然なグラデーションや透明感は再現されない
・裏側が金属の前装冠では大口を開けた場合見えることも
・CAD/CAMの場合、一定の強度があるが自費診療のものには及ばない
・経年劣化が自費診療の材料よりも早いことが多い
保険診療では、ルールに則って算定をするために細かな決まりごとがあります。例えば、歯石を取るためには歯茎の検査をする必要がありますし、歯石を取った後は歯茎の状態が良くなったかどうか評価する必要があります。同じように、歯石取りを先行したのちに被せ物などの補綴物を入れるにもルールがあります。歯茎の再評価が終わらないとセットできません。
一方、自費診療はそういったルールがないため、使える材料や治療方法に制限がありません。
保険診療は基本が3割負担なので、とても経済的ではあります。また、どこの歯科医院でも同じような材料で治療してもらうことができます。しかし、使える材料は指定されており、審美性や強度の点は自費診療に劣ると言えるでしょう。保険診療でできることを知っておくと、自分にとってどちらの方が良いのか選びやすくなりますね!