2020/12/27
今日は、実際にホワイトニングをした方のお口の中を見ていきましょう。
まず最初に、お口の写真を撮ります。右の写真は歯の色を調べているところです。使うのは、カラーチャートと言われる道具です。
↑この道具で、現在の歯の色がどのくらいかを判断します。記録を取っておくと、ホワイトニングの効果がよりはっきりわかります。ちなみに、この患者さんの最初の歯の色はC4でした。一番右にあるのが分かるでしょうか?かなり暗くて濃い色をしています。
1週間~2週間で、かなり歯の色が白くなりました。最初は右端のC4だったのが、C1まで明るくなっています。カラーチャートでは左から6番目ですね。患者さんにやっていただくのは、家にいる間にホワイトニング用のマウスピースにホワイトニングの薬剤を入れて歯にはめてもらうこと。これを続けることで歯が白くなります。ただし、最初のころは歯の白くなるのが段階的で、この写真のように歯茎に近い部分がまだ白くありません。ホワイトニングを続けることで全部白くなります。
歯が白くなるまでの時間は人や歯の色によってそれぞれ違いますし、途中で歯がしみることもあります。また、虫歯がある場合は先に虫歯を治療する必要が出てきますし、歯の治療跡だけ色が残ってしまい再度治療しなおす場合もあります。まったくのデメリット無しでの治療ではありませんので、注意が必要です。医院によっては海外の薬剤を使用しているところもありますが、たいてい薬剤の濃度が高く、知覚過敏が出やすい傾向にあります。ホワイトニングを始める前にしみるのが心配な方は最初に相談されると良いでしょう。
この患者さんは50代ですが、歯が白くなってますますお口の中の環境が良くなりました。いくつになってもきれいな口元は魅力的に見せてくれますよ。