矯正歯科は専門医でなくてもいい?

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歯科はいくつかの専門的な科に分かれます。口腔外科、小児歯科、矯正歯科の3つが良く知られていますが、他にもあります。

1. 口腔外科

2. 小児歯科

3. 矯正歯科

4. 歯周病科

5. 歯科麻酔科

6. 歯科放射線科

 

この中でも、専門医として標榜(看板や広告を出すこと)ができるのは「3.矯正歯科」を除いた全てです。実は矯正歯科は、専門医ということに関しては看板に広告できないのです。矯正歯科は学術研究会が複数あり、それぞれに認定医や専門医があったが故に、このような結果になっていました。だからこそ患者さんは技術のある先生を探すことが難しいのかもしれません。

矯正治療は、同じ“歯科”でも虫歯治療などの一般歯科とは診療内容が大きく異なり、「矯正」に関する専門の知識と技術が必要です。その技術は歯学部で学ぶ範囲では不十分なため、矯正歯科医になるためには大学を卒業後に専門技術を学ぶ必要があります。しかし、歯科医師の免許があれば誰でも「矯正歯科」の看板を掲げることができる仕組みになっているため、矯正の専門技術や治療経験が不十分な歯科医師が不適切な治療をおこなうケースが多々あり、最悪のケースでは訴訟問題となっています。  

専門の教育を受けた歯科医師は100,000人の歯科医師の中のおよそ3,000人、つまり全体の3%ということになります。もしどこへ矯正治療を受けに行ったらいいかわからない場合は、お近くの矯正認定医・専門医を検索してください。