2021/02/19
今日は、ちょっと脇道にそれたお話を。
私が大学勤務時代に恩師に教わったことの中に、「美しいと思うものを見なさい」というものがあります。これは矯正治療や審美歯科にも影響を与えるからと言われたのですが、美しいものに対するアンテナを張ることで、調和のとれた口元や歯並びをイメージしやすくなるからだそうです。
世の中には黄金比というものがありまして、人間はそれを美しいと感じるのだそうです。数値化されていますから、いかにそこに近づけるかを重要視してしまいそうですが、総合的な美というのは黄金比から多少なりと外れていても成り立つものだと思いませんか？ドラマに出てくる俳優さん・女優さんや雑誌のモデルさんは美男美女が多いですが、当然のように全員の顔かたちが黄金比ではありません。しかし、魅力的なところがあるから美しく見えるのです。
恩師が教えてくださったのは、美しさを見つけることは、その人に調和した美しさを作ることです。とても心に響いたことを覚えています。
美しいものを見るため、私は美術館へ行ったり建築物を見たりします。個人的に好きなのは日本画（特に伊藤若冲）ですが、工芸品も大好きです。時々、目的からそれているのではないかと思いますが、少しでもバランス感覚を磨いて、たくさんの方の素敵な歯並びと素敵な笑顔に結び付けられるよう日々勉強中です。