矯正装置を着けてからの生活はどう変わるの?②

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今までお口の中に何もなかったところへ、矯正装置を着けるとどう変わるのでしょうか?実際に患者さんにお聞きしたことも交えて書いていきます。

 

【発音】  

歯の表側につける矯正装置の場合は、発音にあまり影響は出ません。しかし、歯の裏側に装置をつけたり、治療終了後の歯並びの後戻りを防ぐ保定装置(リテーナー)をつけたりすると、はじめのうちは、舌を歯の裏側につけて出す「サ行」や「タ行」、特に英語では「Th」などの音が出しにくくなります。ただし、これはほとんどの場合、1〜2週間も経てば慣れてきて、普通の発音ができるようになります。

 

影響の出やすい発音

・サ行

・タ行

・Th

取り外しができない装置であればゆっくり慣れていけますが、取り外しができる装置で患者さんがサボってしまった場合、なかなか装置に慣れないため発音も上手になりません。

もともと発音に問題があった場合、歯並びが良くなるにつれて発音も改善します。特に隙っ歯だったり開咬(奥歯を咬み合わせても前歯が開いているような咬み合わせのこと)の場合は、歯並びが良くなって隙間が無くなると、そこから今までは漏れてしまっていた空気が漏れなくなるため発音が良くなります。  

小学生の患者さんで、裏側に装置を着けた途端にタ行がうまく発音でいなくなったかたがいらしたのですが、3日も経つと慣れて発音も普通に戻りました。最初は装置が気になったり、いつも舌を置いていた場所に装置があるため変な動きをして発音が上手くいかないということが多いようです。  

発音の仕方を教えてくれる歯科医院もありますので、心配であれば相談しましょう。