2021/03/19
暖かな日が増えてきましたが、同時に花粉も増えてきました。花粉症の方はたいへんお辛いことと思います。また、年々花粉症の方が増えているとも言われています。花粉症は目・鼻に痒みをはじめとした色んな症状をもたらしますが、おくちの健康にも影響を及ぼします。今日は、花粉症の時期に気を付けたいおくちの健康についてお話しします。
花粉症は、花粉により引き起こされるアレルギーで、目や鼻のどの痒み、鼻水、くしゃみ、中にはアトピー性皮膚炎のように肌荒れが起きたり喘息のような症状を起こすこともあります。さらに、冒頭で触れたようにお口の健康にも関わってきます。
【鼻づまりによる口呼吸】
鼻が詰まると、自然と口で息をするようになります。すると口の中が乾いてしまいます。口の中が潤っていない、つまり唾液が少ない状態だと、殺菌作用が減ってしまいます。その結果、虫歯菌や歯周病菌が増えやすくなります。また、風邪もひきやすくなります。口の中の菌が増えると口臭の原因にもなります。
【花粉症の薬の副作用で口が乾く】
花粉症の症状を抑えるためにお薬を飲む方も多いでしょうが、アレルギーを抑える薬の副作用に「口が乾く」というものがあります。実はアレルギーを抑える薬だけではないのですが、副作用にある「口渇(こうかつ)」というものが、唾液の分泌量を抑える作用があるのです。口が乾くと口呼吸で挙げた問題点のほかに、ドライマウスと呼ばれる状態になることがあります。ドライマウスについては後日お話ししますが、口の中の潤いが低下して乾燥することにより、虫歯や歯周病の他、粘膜の感染症や味覚障害、口の中の痛みなどを起こすこともある病気です。
以上のことから、花粉症は間接的にではありますがお口の健康に関わってきます。明日は、花粉症で歯に症状があらわれることについてお話しします。